将棋ソフト

Linux ディストリビューションである manjaro で将棋ソフト「技巧」をビルドする方法について書いてみる。まず、GitHub の技巧のページより、git コマンドを用いてソースコードをダウンロードする。 Gikou というディレクトリが作成されるのでそのディレクトリに cd コマンドで移動し、以下の make コマンドを実行すれば release という実行ファイルが生成される。 技巧は、USI プロトコルで将棋所や将棋GUIなどの将棋盤ソフトと指し手のやり取りをするが、現時点の manjaro の g++ の最新バージョン 10.2.0 で技巧のソースコードをビルドすると下記のように USI プロトコルの通信の最中で Segmentation fault (コアダンプ) を起こしてしまう。ビルド時に警告メッセージがたくさん出力されていた。 ネットで検索したところ、g++ のバージョン 4.9 ではうまく動作しているようだったので manjaro でも gcc49 パッケージを yay コマンドでインストールした。この作業は、gcc をソースコードからビルドするので非常に時間がかかる。 g++-4.9 コマンドが実行できるか以下のコマンドで確認する。 Gikou ディレクトリ内の Makefile の CXX の行を以下のように g++ から g++-4.9 に変更する。 # # 1. General Compiler Settings # CXX = g++-4.9 次に下記の make コマンドを実行すると Gikou/bin ディレクトリ内に技巧の実行ファイル release が生成される。 次に、技巧２（Windows版 v2.0.2）（最新）より gikou2_win.zip をダウンロードしてファイルを展開する。gikou2_win.zip の展開には、unzip コマンドを利用するが manjaro で通常インストールされている unzip を使用すると展開時に日本語ファイル名が下記のように文字化けを起こしてしまう。 そこで unzip-iconv を下記の yay コマンドでインストールし、その unzip コマンドでファイルを展開する。 ホームディレクトリに存在する .bashrc に下記の１行を追加しておけば、unzip の展開時に毎回オプション指定する必要はなくなる。 export UNZIPOPT="-OCP932" 最後に manjaro でビルドした実行ファイル Gikou/bin/release ファイルを gikou ディレクトリに保存する。

将棋ソフト

Linux　将棋ソフト「apery_rust」のビルド

Linux　将棋ソフト「技巧」のビルド

Linux 将棋ソフト「apery_rust」のビルド

Linux 将棋ソフト「技巧」のビルド

Linux　将棋ソフト「apery_rust」のビルド

Linux　将棋ソフト「技巧」のビルド