OpenIndiana インストール

2019年12月26日

 先日、FreeBSDから派生したGhostBSD 19.10を今となっては旧式のマザーボードASUS B75M-PLUSIntel Xeon E3-1230 v2、NVIDIAのGeForce GT 1030を搭載したビデオカードMSI GT 1030 2G LP OC [PCIExp 2GB]の組み合わせで自作したPCにインストールしたら、サウンドやX Window Systemも含めて全く問題なく快調に動作した。
 デスクトップとしてのFreeBSD派生のディストリビューションGhostBSDの出来の良さに感動し、FreeBSDも昔に比べて随分、インストールも簡単になり、敷居が下がったなぁと感心していたところ、そういえばサン・マイクロシステムズSolarisは、どうなっているのか、実機で試してみたくなった。
 SolarisというとUNIXとして認証を受けたOSで正統派というイメージがある。商用OSでサン・マイクロシステムズが開発・販売したSPARCベースのワークステーションとサーバであるSPARCstationに搭載されたOSでx86の64bit PCでも動作する。
 20年近い昔に、仕事でSPARCstationのサーバーで構築されたシステムの保守に携わったこともあって、Solarisの現状が気になった。
 自分がシステム会社に従事していた頃は、小型のSPARCstation 5から大型のEnterprise 10000など様々なサーバーがあった。
 当時は、サン・マイクロシステムズが富士通やCTCなどのシステム会社を通じて企業にサーバーを販売していたが、2009年4月にオラクルに買収されてしまった。Solaris上にOracle Databaseがインストールされてかなりの企業システムで稼働していた。
 Solaris 2.6、7、8が使用されていた頃に自分は、Solarisを使っていたが、その後の自分の転職によって使わなくなってしまった。
 Solaris関係のWikipediaを見ると、Solarisはオープンソース化されたものの、オラクルがサン・マイクロシステムズを買収してから活動が衰退しており、デスクトップ版としては、OpenIndianaOpenSolarisの後継ディストリビューションになっていた。

・2005年にサン・マイクロシステムズがSolaris 10のソースコードを公開。
・2008年にOpenSolaris 2008.05をリリース
・2009年4月にオラクルがサン・マイクロシステムズを買収。
・2010年にOpenSolarisのクローズドソースの部分をオープンな実装に置き換えるプロジェクト
 illumos発表。
・OpenSolarisの後継となり、Solaris互換のフリーなOSを開発することを目的とするOpenIndiana
 プロジェクトの設立が発表。
・2017年9月にオラクルが Solaris 開発の大半の社員を解雇。Solaris 11が最後のバージョンとなり、
 12はリリースされない予定。
 
 20年近い昔からSolarisは、SPARC版だけでなく、x86版もリリースしていたので、今回、OpenIndiana Hipster 2019.10を実機の自作PCにインストールしてみた。
 Downloadのページには、OpenIndiana Hipster 2019.10 Live DVD (64-bit x86)の他、Live USB、Text Install DVDなどが登録されており、ダウンロードできる。
 Live DVDをDVD-Rに焼き、手元にある以下の組み合わせの6種類の自作PC、ノートPCで試したところ、Secure Bootは、UEFIでDisableにしているにも関わらず、インストーラー自体が途中でストップしてしまった。インストーラーのOS自体は、生きているもののGUIインストーラーが起動しないでログインプロンプトが表示された黒い画面のままになってしまった。

 また、AMD Ryzen対応のマザーボードASRock Z370 Pro4ASUS STRIX-GTX1060-DC2O6G [PCIExp 6GB]の組み合わせでは、インストーラーでエラーが大量に発生し、リブートされてしまった。

① ASUS Z87-PRO(V EDITION)N760GTX Twin Frozr 4S OC(NVIDIA GeForce GTX 760)
② ASUS B75M-PLUSMSI GT 1030 2G LP OC [PCIExp 2GB]
③ ASUS H110M-AMSI GT 1030 2G LP OC [PCIExp 2GB]
④ ASRock Z370 Pro4ASUS STRIX-GTX1060-DC2O6G [PCIExp 6GB]
⑤ ASRock B450M Steel LegendASUS STRIX-GTX1060-DC2O6G [PCIExp 6GB]
⑥ Lenovo ThinkPad T460s

 ASUS Z87-PRO(V EDITION)とASUS B75M-PLUSの2つは、下記画面の「7. Select OI Extras…」を選択して「2. Vesa driver…」を「Off」から「On」に変更してインストーラーを起動させることでGUIインストーラーが起動した。
 Vesa driverは、汎用ドライバとも呼ばれるもので、共通仕様の範囲でのみ描画を行う仕様になっているようであるが、ビデオカード固有の描画高速化機能や本来利用できるはずの高解像度は使用できない。その反面、Vesa driverの汎用性が功を奏してGUIインストーラーが起動できたようである。

 VMware Workstation Proでインストール画面のスクリーンショットを撮ったので載せてみる。
 まず、8秒以内にキーボードの「7」を押す。

 キーボードの「2」を押して「2. Vesa driver…」を「Off」から「On」に変更する。

 「On」になったら「Backspace」キーを押す。

 キーボードの「1」を押してインストーラーを起動させる。

 インストーラーが起動しない場合、下の言語選択の画面が表示される前にインストーラーが落ちてしまう。ここでは、「15」を入力してEnterキーを押す。

 デスクトップ上の「OpenIndianaをインストールする」をダブルクリックする。

「次へ」を押す。

 ディスクをパーティション分割しない場合、「ディスク全体を使用する」を選択して「次へ」を押す。

 地域を「アジア」、場所、タイムゾーンを「日本」に設定し、日付、時刻を修正して「次へ」を押す。

ロケールの言語を「日本語」、地域を「日本」に設定して「次へ」を押す。

 rootユーザーのパスワード、自分のユーザーアカウントの名前、ログイン名、パスワードを入力して「次へ」を押す。

 設定事項を確認して「インストール」ボタンを押す。

 インストール中の画面が表示される。

 インストール完了画面が表示される。「リブート」を押せば、OpenIndianaが起動するが、OpenIndianaのGUIインストーラーが起動しなかったPCにSSDを移す場合は、「終了」を押して一旦、PCをシャットダウンさせる。

 OpenIndianaのHardware Compatibility Listは、Componentsに掲載されている。このリストで一番わかりにくいのがマザーボードのチップセットの対応状況ではないかと思う。最新のチップセットを搭載したマザーボードは載っていないようなので、動作可能なのか不明である。
 ASUS H110I-PLUS/CSMがこのリストの中では新しそうに見えたので同じチップセットH110を採用したASUS H110M-Aで今回、OpenIndianaマシンを組むことにした。
 ビデオカードは、NVIDIAのGeForce GT 1030を搭載したビデオカードMSI GT 1030 2G LP OC [PCIExp 2GB]がGhostBSD 19.10で完璧に動作したのでOpenIndianaでも上手く動作するだろうということでこれを使うことにしたのであるが、ASUS H110M-AMSI GT 1030 2G LP OC [PCIExp 2GB]の組み合わせでは、Hardware Compatibility Listに載っているにも関わらず、「7. Select OI Extras…」を選択して「2. Vesa driver…」を「Off」から「On」に変更してもインストーラーが起動しなかった。
 ASUS B75M-PLUSMSI GT 1030 2G LP OC [PCIExp 2GB]では、最後までインストールできたので、インストールしたSSDを取り外し、ASUS H110M-Aで自作したPCにそのSSDを取り付け、nvidia driverをインストール、/etc/X11/xorg.confの”Device”セクションのDriverを”vesa”から”nvidia”に変更すると4Kモニターの高解像度でデスクトップが表示された。

 やっと4Kモニターの解像度で表示ができたのの、GeForce GT 1030は、問題が1つあり、FirefoxやTerminalのウィンドウ部分をドラッグして左右に移動させるとウィンドウの枠が乱れるティアリングが発生してしまった。NVIDIA X Server Settingsの設定でこの現象は解消されたが、逆にFirefox画面上でマウスホイールを上下にスクロールさせると横線の淀みがでる現象が発生してしまった。解決法は、現時点で不明である。1030だけでなく1060でも発生した。

 ASUS H110M-Aは、LANのチップにRealtek RTL8111Hを採用しているが、これは問題なく正常動作した。サウンドチップは、Realtek ALC887-VD2 8-Channel High Definition Audio CODECを搭載しているがこれも認識した。実は、USB電源マルチメディアスピーカーSANWA MM-SPL13UBKを接続したところ、音源を再生していないにも関わらずスピーカーからノイズが大きく聴こえ、全く使い物にならなかったが、Creative Pebbleに変更したところ、全くノイズが入らなくなった。スピーカーとRealtekチップ、ドライバーの相性問題かもしれない。ちなみにSANWA MM-SPL13UBKは、GhostBSD 19.10では、ノイズは聴こえず、正常に音が再生された。

 記事の文章が長くなってしまったのでOpenIndianaのインストールで確認できたことを最後に書いてみる。
・Secure Bootは、UEFIでDisableにしておかないとインストーラー自体が起動しない。
・OpenIndianaのインストーラーの起動が確認できたのは、チップセットがIntel B75、Z87。
・Intel B75、Z87のマザーボードでは、インストールの最初の画面で「7. Select OI Extras…」を
 選択して「2. Vesa driver…」を「Off」から「On」に変更してインストーラーを起動させれば、
 GUIインストーラーが表示される。
・AMD Ryzen対応のマザーボードASRock Z370 Pro4ASUS STRIX-GTX1060-DC2O6G [PCIExp 6GB]の組み合わせでは、インストーラーでエラーが大量に発生し、リブートされてしまう。
・Intel B75のマザーボードASUS B75M-PLUSでインストールしたSSDをASUS H110M-Aに接続すれば
 インストールしたOpenIndianaが起動できた。
・音を再生させてスピーカーからノイズが聴こえた場合、スピーカーを変えればノイズが消える場合がある。